米ぬかを食べると好転反応はある?米ぬかを食べるときの注意点
米ぬかはとても栄養価が高く、食べることで体へのさまざまな効果が期待できます。
しかし、栄養価がとても高いため食べ続けたり、量をたくさん食べてしまうことで体にとってあまり良くない影響が出るということはないのか、疑問に思う人もいるかもしれません。
そこで今回は、米ぬかを食べることで一時的に体に良くない影響が出てしまうようことはないのか、体への好転反応やそのほか注意点について調べてみました。
好転反応とは
好転反応とは「体内から毒素が抜ける過程で起こる、身体の一時的な不調」と言われています。しかし、好転反応には科学的根拠は無いとされています。
そのため、何らかの食品を摂取し以下のような反応が出た場合、無理に摂取し続けずに摂取を一時中止し、症状が改善されない場合は医療機関の受診がオススメです。
好転反応と言われることのある具体的な症状としては
・腹痛・頭痛・ふらつき・発汗
・吹き出物・肩や腕の痺れや痛み
など様々な症状があらわれます。
好転反応から回復までの経過は4つのステップがあるとされています。
1.弛緩反応(倦怠感・だるさ・眠気)
もともと悪かった体の部位が、本来の機能を回復しはじめる最初の段階。体の機能や自律神経などがバランスの崩れた状態から正常なバランスの取れた状態に戻ろうとしている時期
2.過敏反応(便秘・下痢・発汗・腫れ・痛み)
慢性的に不調だった体の部位が、不調になり始めの時期(急性期)の状態まで戻る反応。
まず初めに最も悪かった部位に症状が出て、その部位が治りはじめると次に悪かった部位に反応が出るため、具合の悪い部分が移動しているような感覚になります。
3.排泄反応(目ヤニ・肌荒れ・尿の色の変化・吹き出物・発疹)
細胞が活性化され体の毒素が抜けていく反応。
4.回復反応(発熱・腹痛・動悸・吐き気・痛み)
滞っていた血流が回復し新陳代謝が進み、正常な機能をもった体に変わっていき元の正常な体に戻っていく反応
この4つのステップを経て、症状が回復していきます。これらの症状は個人差がありそれぞれ反応の強さや回復までにかかる日数も変わってきます。
通常は1段階に要する期間は長くても3日程度と言われています。それ以上の期間がたっても症状が変化している様子がないようであれば、医療機関の受診がオススメです。
米ぬかを食べることの好転反応
米ぬかを食べることによる好転反応は、今回調べた範囲ではほぼ無いといえそうだということがわかりました。
しかし、栄養価が豊富な食材であるため食べ過ぎてしまうと体にあまり良くない症状も出てきてしまうことがあるようです。
米ぬかを食べる時の注意点
ミネラル不足
米ぬかに豊富に含まれている「フィチン酸」という成分には、強い抗酸化作用があります。そのため、アンチエイジングやダイエット、美白効果、ガンの予防効果など様々な嬉しい効果があります。
しかし、このフィチン酸には体内の毒素を排出するときに、一緒にミネラルを排出する効果もあります。
そのため、ミネラルの摂取量が少ないのにもかかわらず、米ぬかをたくさん食べてしまうとミネラル不足になってしまうことがあります。
体にミネラルが不足すると、
・貧血・肌荒れ・抜け毛・骨がもろくなる・冷え性
などの症状を起こしてしまう可能性があります。
消化不良
米ぬかは食物繊維が豊富なため、食べ過ぎてしまうと消化不良を起こす可能性があります。
元々米ぬかはお米の消化しにくい部分なので、食べすぎると消化不良を起こしたり腸内環境が悪化し便秘や下痢を起こしてしまうこともあります。
残留農薬
他の記事でもご紹介しましたが、米ぬかは農薬が溜まりやすい部分です。基本的に食物として流通しているものは、残留農薬基準をクリアしたものです。
なので食べてすぐに体に悪影響が出るというものではありませんが、できるだけ無農薬の米ぬかを選ぶなどの工夫がオススメです。
以上のように、米ぬかを食べ過ぎてしまうと体への悪影響がある可能性があるようです。米ぬかは1日大さじ2杯を目安に食べるのが良いと言われています。
また、食べ合わせによっても体への影響が変わってきますので、ミネラルを多く含む食品(海藻類、きのこ類、魚介類など)と一緒に食べるなどの工夫が大切です。
まとめ
米ぬかを食べることによる好転反応について調べてみましたが、基本的には好転反応はほぼ無いと言って良いかと思います。しかし、食べ過ぎによる体調への影響はあるということがわかりました。
米ぬかを食べる時は、食べ過ぎにならないようきちんと量を測って食べるようにしたり、食べ合わせを工夫して上手に食生活に取り入れてみてください。